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【サッカー】

佐々木監督 切磋琢磨促す

2012年7月10日 紙面から

 W杯優勝メンバーでも容赦はしない。佐々木監督は、W杯優勝GK海堀の背番号「1」を「18」に変更し、「12」だった福元に、正GKだった北京五輪と同じ「1」を与えた。

 「長く海堀が『1』を付けていたが、今回変えた。切磋琢磨(せっさたくま)しながらやってほしい。現在の評価では『1』は福元。海堀が引き締めて奮起してくれればと思う」

 海堀は優勝したW杯で全試合にフル出場した。当時は背番号「21」で、ベテラン山郷(浦和)が「1」、福元は「12」だった。昨年9月の五輪予選以降で、GKが2人のときは海堀が「1」だった。ところが、同予選以降は海堀が7試合12失点と不調なのに対し、福元は6試合1失点。レギュラー交代は必然のように見えても、指揮官としては福元を安心させるわけにはいかない。オーストラリア戦では2人とも起用し、ギリギリまで競わせる。

 W杯で控えだった福元は「ふがいなかったし、世界に通用しなかった。W杯では、山郷さんから『試合ではいろんな思いをいったん置いて、自分のプレーに集中しなさい』とアドバイスを受けた。先輩方に成長した姿を見せたい」と4年前の雪辱を誓う。

 一方、6月の米国戦で4失点した海堀は「立ち上がりに失点した。早い時間帯の失点に気を付け、豪州戦ではゼロに抑えたい」と“復権”を狙う。金メダル獲得に向けたGKサバイバルマッチのゴングが鳴った。 (関陽一郎)

 

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