山口、判定で天海破り新王者に…ＷＢＡ世界女子Ｓフライ級戦

９回、天海ツナミ（右）を攻める山口直子

　◆プロボクシングＷＢＡ世界女子スーパーフライ級タイトルマッチ　○挑戦者・山口直子（判定３―０）王者・天海ツナミ●（９日、東京・後楽園ホール）　挑戦者で東洋太平洋同級王者の山口直子（白井・具志堅スポーツ）が王者の天海ツナミ（アルファ）を３―０の判定で破り、新王者となった。天海は５度目の防衛に失敗した。

　山口は男女を通じ、元世界王者で白井・具志堅スポーツジムの具志堅用高会長が育てた初の世界チャンピオンとなった。戦績は山口が１４戦１２勝（１１ＫＯ）２敗、天海が９戦８勝（３ＫＯ）１敗となった。

　山口直子「最高にうれしい。ＫＯしようと思ったけど、大きいパンチをもらってくれなかった。後半から当たるようになって、チャンスがあると思った」

　白井・具志堅スポーツジム・具志堅用高会長「勝つ予感はしていた。久しぶりにいい試合を見た。女子のナンバーワン選手として、国内最強のチャンピオンでいてほしい」

　◆山口　直子（やまぐち・なおこ）１０年２月に東洋太平洋女子スーパーフライ級王座を獲得。世界初挑戦となった１１年１月のＷＢＣ世界女子同級タイトルマッチは判定で敗れた。戦績は１４戦１２勝（１１ＫＯ）２敗。右ボクサーファイター。３４歳。三重県出身。