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経済
中国家電が10万円切る「50型TV」 競合か共闘か…岐路に立つ日本勢
日本進出のきっかけは「低価格モデルでも一定の需要が見込める」(ハイセンスの担当者)ため。だが、その先には、日本でブランド力を培い、「安かろう悪かろう」から脱却することにある。
攻勢をかけるハイセンスとは、複数の日本メーカーがテレビの画像処理半導体や電子制御用ソフトウエアなどを共同開発して供給しいるほか、ソニーも生産・販売面での提携を検討する。
背景には、世界のテレビ市場で独走態勢を築くサムスン電子やLG電子と正面衝突した日本勢が、過度な価格競争に巻き込まれた結果、軒並み業績が悪化した苦い経験がある。
「世界の工場」としてコスト競争力に優れる中国メーカーと価格で勝負しては二の舞いとなる。逆にその競争力に乗って反転攻勢の布石にしようという戦略で、日本勢は今後、中国勢と競合するか、共闘の道を深めるか岐路に立たされている。(高木克聡)
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