経営するコンサルタント会社の法人税約2500万円を脱税したとして名古屋地検特捜部に逮捕された三菱重工業元社員、山本彰一容疑者(72)が、脱税した金のうち数百万円を同社幹部を接待する食事代や旅費に充てていたことが分かった。
山本容疑者は、三菱重工と取引のある会社に航空機などの情報を提供、三菱重工がライセンス生産する地対空誘導弾パトリオット(PAC3)の部品に関する情報なども扱っていた。特捜部は情報入手と接待の関連性にも関心を寄せている。
脱税した数百万円で三菱重工の幹部約10人に食事をおごったり、海外などへの旅費を肩代わりしたりしたという。