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事件
架空外注で1億2000万円脱税 イベント企画会社を告発 東京国税局
2012.7.6 08:32
架空外注費を計上して約1億2千万円を脱税したとして、イベント企画会社「ネクセルトラスト」(東京都新宿区)と峯尾輝男社長(59)が、法人税法違反罪で、東京国税局から東京地検に刑事告発されていたことが5日、分かった。峯尾社長は「会計事務上の不手際があった。脱税したという認識はないが、国税当局の指摘に従い一部はすでに修正申告を済ませた」と話している。
同社の売り上げはイベント会場で使用される大型スクリーンのレンタルやビジュアル制作、中継システムの運営が中心。これまで歌手の倖田來未さんや韓国の人気ユニット「東方神起」らのコンサート、プロ野球のドラフト会議、鈴鹿サーキット(三重県)などへスクリーンを提供し、演出なども手がけた実績がある。
関係者によると、峯尾社長は同社以外に実質運営している複数の関連会社に対し運営資金の貸し付けを行う一方、経理上は業務を発注したよう装う手口で、平成21年9月期までの2年間で約4億2千万円の所得を隠し、法人税約1億2千万円を脱税した疑いが持たれている。
民間信用調査会社などによると、同社は昭和61年8月、テレビ局に勤務していた峯尾社長が設立。平成23年9月期の売り上げは約12億円。大型スクリーンは、1980年代後半からコンサートやスポーツ会場で導入されはじめた。近年ではLED型など多様化し、市場規模が拡大傾向にあるという。
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