シェールオイル:最大1億バレル見込む 経済に好影響期待
2012年07月08日
新しい資源として注目され、米国などで大規模な開発が進められている石油「シェールオイル」。秋田県由利本荘市の鮎川油ガス田で、石油・天然ガス開発会社「石油資源開発」(東京都千代田区)と石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)が、来年度にも採掘を始める。周辺を含めれば最大で1億バレルの石油生産も見込めるといい、「国内で初めて生産されれば、秋田の経済にも好影響が出る」(橋口昌道副知事)と、期待が高まっている。
シェールオイルは地下の硬い頁岩(けつがん)(シェール)と呼ばれる泥岩層に含まれる石油。鮎川油ガス田一帯は、80年代から地下1000〜1500メートルの「女川層」という岩盤にシェールオイルが存在すると指摘されていた。原油に比べ、採掘や石油採取コストが高いのが難点だったが、原油価格高騰や水圧破砕法という新技術が確立され、生産しやすくなった。