脱税:三菱重工元部長のコンサル社長を容疑で逮捕
毎日新聞 2012年06月27日 21時26分(最終更新 06月28日 01時55分)
架空のコンサルタント料を計上する手口で約2500万円を脱税したとして、名古屋地検特捜部は27日、三菱重工業名古屋誘導推進システム製作所(愛知県小牧市)の元部長で、航空機資材販売コンサルタント会社「マルチ・マネージメント・システム」(沖縄県恩納村)の社長、山本彰一(72)=名古屋市中川区=と、社員の高木美保(50)=同市昭和区=の両容疑者を法人税法違反(脱税)の疑いで逮捕した。【山口知】
容疑は、10年3月期までの3年間で所得約9100万円を隠し、法人税約2500万円を免れたとしている。特捜部は同日、山本容疑者の自宅など数カ所を家宅捜索した。
特捜部の調べでは、山本容疑者の姉が経営する東京都稲城市のコンサルタント会社にマルチ社が架空業務を発注して代金を支払い、その一部をマルチ社に戻させる手口で所得を隠していたという。高木容疑者は経理担当だった。山本容疑者は「脱税したことに間違いありません」と容疑を認め、高木容疑者は「故意に脱税した事実はありません」と否認しているという。