政治谷垣氏、度を越した“相思相愛” 早期解散片思い 再選に黄色信号+(2/2ページ)(2012.7.9 23:12

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谷垣氏、度を越した“相思相愛” 早期解散片思い 再選に黄色信号

2012.7.9 23:12 (2/2ページ)自民党
衆院予算委員会で答弁を終えた野田佳彦首相(右)と質問のため挙手する自民党の谷垣禎一総裁(左)=9日午前、国会・衆院第1委員室(酒巻俊介撮影)

衆院予算委員会で答弁を終えた野田佳彦首相(右)と質問のため挙手する自民党の谷垣禎一総裁(左)=9日午前、国会・衆院第1委員室(酒巻俊介撮影)

 しかし、谷垣氏は認められた時間を15分も残して、質問を終えた。

 そこで取り沙汰されるのが谷垣氏と首相との間の「解散密約」説だが、この点では谷垣氏の片思いという雰囲気が濃厚だ。首相は谷垣氏への答弁で、解散の前提条件として特例公債法案の成立を挙げ、一体改革関連法案成立直後の解散を求めてきた谷垣氏の期待を、あっさり裏切った。

 直接対決での完敗ぶりに幹部の一人は「質問時間を残すなんて前代未聞だ。これでは9月(の再選)危ないだろう」と憮然(ぶぜん)。別の幹部も「もう最悪。話したくもない」と述べ、党内は一気に「谷垣降ろし」が吹き荒れそうな気配だ。

 谷垣氏は質問の最後で、「首相が十分な覚悟を持って臨む決意がなければ、わが党は参院に重大な決意をもって臨む」と述べ、参院審議での3党合意破棄、そして首相問責決議案提出を示唆した。ただ、「重大な決意」というのは、首相が前回の党首討論で関連法案への協力を求めるのに使った言葉。谷垣氏の「決意」は、首相に見透かされているかもしれない。

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笑っている場合ではない? 衆院予算委員会での質問を終え、石原伸晃幹事長(奥)と談笑する自民党の谷垣禎一総裁。手前は岸田文雄国対委員長=9日午前、国会・衆院第1委員室(酒巻俊介撮影)

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