つなぐ 希望の木
災難を乗り越えてきた木々を、都内に訪ねた。
【国際】中国監視下のオアシス ハイジャック未遂 ウイグル自治区【ホータン(新疆ウイグル自治区)=渡部圭】中国西部の新疆ウイグル自治区で先月二十九日にあったハイジャック未遂事件で、ウイグル族とみられる容疑者六人が旅客機に乗り込んだ自治区南部のホータンは、公安当局が空港や街で頻繁に検問を行うなど厳しい警戒態勢を敷いている。中国でウイグル族の割合が最も高く、住民監視を強める一方で、新たな経済開発も進み、漢族による同化政策が行われている。 ホータンはタクラマカン砂漠と崑崙山脈に挟まれたオアシス都市で、地区全体の人口百九十五万人の96%を少数民族のウイグル族が占める。熱心なイスラム教徒が多く、集団礼拝がある金曜午後は街が閑散とする。 市中心部は、特殊警察部隊や公安の車両が警笛を鳴らしながら走り、政府関係の庁舎では特殊警察隊員が銃を構える。観光客がモスク周辺で写真を撮ろうとすると、警察官らが制止。事件以降、検問も頻繁に行われるようになった。ウイグル族住民は「もう慣れた」と平静を装うが、表情は硬く、街全体に緊張した雰囲気が漂う。 市郊外のユルンカシュ川の周辺では、経済的に豊かな浙江省などの資金協力で広大な工業団地や富裕層向けの別荘地の開発が進む。農場で働くウイグル族の男性は「工事現場や工場の仕事は漢族が圧倒的に多い。開発が進めばホータンも他の都市のように漢族が増えるだろう」と話した。 PR情報
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