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バンコクで白球の交流 県高野選抜とタイ代表、親善試合

2010年12月26日0時35分

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写真:県高校野球連盟選抜チームとタイナショナルチームの親善試合の一場面=バンコク拡大県高校野球連盟選抜チームとタイナショナルチームの親善試合の一場面=バンコク

写真:野球教室に参加した日本人学校の子どもと選抜チームの選手たち=バンコク拡大野球教室に参加した日本人学校の子どもと選抜チームの選手たち=バンコク

 【バンコク=伊藤あかり】タイを訪れている奈良県高校野球連盟の選抜チームは25日午前、現地のナショナルチームとの親善試合に臨んだ。午後からは日本人学校を訪れて野球教室を開催。交流活動が本格化してきた。

 バンコク郊外にあるクイーンシリキットスタジアムはタイで唯一の野球場。外観は日本の球場と大きく変わらないが、整備が行き届いていないためグラウンドはでこぼこで砂ぼこりが舞う。電光式のスコアボードは故障していた。

 タイのナショナルチームから参加したのは17〜31歳の28人。選抜チームの仲川拓斗君(高田商)が「メジャーのようだった」と驚くほど大柄な選手が目立った。

 ナショナルチームは先取点を奪い、中盤に逆転を許した後も追いすがった。結果は8―11での惜敗。昨年は兵庫県選抜チームと3試合を戦い、いずれも10点差以上をつけられて大敗しただけに、高校3年のセイ・クさん(19)は「昨年に比べてタイチームが強くなったのを実感できた」と話した。

 選抜チームの住谷将来主将(智弁学園)は「初試合、初球場、初チームということで緊張し、出足がばらばらだった。次戦は初回からまとまっていきたい」と意気込んだ。

 タイの野球人口は300人ほど。サッカーなどに比べて認知度は極めて低い。海外への野球普及に長年尽力し、6年前からタイのナショナルチーム監督を務める渡辺博敏さん(62)は「他のチームと対戦する機会は年に1、2回。わざわざ日本から来てくれるのはありがたい」と話した。

 日本人学校での野球教室には、野球サークルに所属する小学4年から中学3年までの33人が参加。キャッチボールなどの基礎練習を中心に2時間ほどの交流だった。

 小学6年の久田雄介君(12)は「投球の時はボールを握った手を頭に持っていくようにと、お兄さんに優しく教えてもらった」と笑顔。練習後は、小学生らが選手にサインを求める場面もあった。選抜チームの舩越勇樹君(一条)は「うまく伝えられるか不安だったが、子どもたちが野球を楽しんでいるようで良かった」と話した。

 26日はナショナルチームとの2試合目のほか、審判講習会なども予定されている。

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