給水ポンプ試運転中に警報=大飯4号機、原因調査中―保安院

2012年7月8日 16時57分

 経済産業省原子力安全・保安院は8日、政府が再稼働を決定した関西電力大飯原発4号機(福井県おおい町)で、蒸気発生器に給水するポンプの試運転中に警報が鳴ったと発表した。原因は調査中だといい、保安院は「原因が確定するまで、再稼働の準備作業を続けることはできない」としている。

 関電によると、これまでの4号機の再稼働スケジュールは、最短で18日に起動。21日以降に発電を開始し、早ければ25日にフル稼働させることを目指していた。現時点では、再稼働スケジュールに影響を与えるか不明。

 保安院によると、警報音が鳴ったのは8日午前11時35分。給水ポンプ2台を制御する機器が故障したことを示すもので、警報は3分間にわたり続いたという。当時、ポンプ1台を試運転で動かしている最中だった。

 大飯原発などの加圧水型では、圧力容器で高温にした水を蒸気発生器に送り、熱をポンプから給水される水に伝達することで蒸気を発生させ、タービンを動かしている。 

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