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ryoko174の混沌日記 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2011-03-24

そもそも日本で農漁業する必要はあるの?

農家「我々は何も悪いことしていないのに・・・賠償してくれ」

上記のインタビューを見かけましたが、私に言わせれば農漁業業界は、消費者に恒常的に迷惑をかけていますよ。

なぜなら、同業界は手厚い保護と補助金を享受しており、消費者は納税ならびに割高な食物価格、という形で負担を強いられているからです。

疑うならシンガポールにでも行ってみて下さい。日本よりも一人当たりGDPが高く、農地もないこの国では、日本よりも遥かに安く良質な食物を得ることができます。なぜなら保護対象となる農漁業業界が存在しないからです。


そもそもなぜ日本国内で無理に農業をする必要があるのかが、私には理解不能です。

よく食料安全保障を理由に農漁業保護を唱える人を見かけるが、具体的なリスクを提示して話せ、と言いたいです。


◆他国との関係悪化で食料輸入ができなくなる場合

この場合は、石油など他の戦略資源も輸入できなくなるので、食料だけ自給できても意味がない。流通も止まるし、調理も困難でしょう。

この場合は、戦略物資全般についての安全保障を考えるべきであって、農漁業だけに論点を矮小化しても意味がないのです。


◆供給逼迫で食料輸入ができなくなる場合

この場合は、海外の複数の最適生産地で生産した食料を輸入すればよい。日本の農漁業補助金をもってすれば、世界中の土地を買えるし、日本の農漁業従事者のビジネス機会も増大します。なぜなら農漁業は地政学的条件が重要で、日本の国土は条件があまりに不利だから。


「また輸入米を食べたくないから輸入自由化反対」などのコメントもよく見かけるが、あればいざという時のために国民に高い出費を強いておきながら、いざという時に自給できなかった農業保護の失敗事例です。むしろ保護の実効性を疑うべき出来事でしょう。

食料自給率をあげること自体はよいことだが、採算度外視してよいわけではないし、保護の実効性がないならば保護自体が無意味なのです。



私だったら人口石油技術などを組み合わせて、戦略物資全般の自給率の改善を考えます。

例えば「オーランチオキトリウム」を約20万haほど稼働させれば、日本が必要とする原油を賄うことができます。


オーランチオキトリウム

http://www.excite.co.jp/News/net_clm/20101216/Gizmodo_201012_post_8196.html


ちなみに日本の遊休農地は約39万haなので、この半分を活用すれば理論的には石油自給が可能です。藻の育成に必要な水の確保も容易ですし、遊んている土地の有効活用にもなります。

石油を自給し、その他の鉱物資源も都市鉱山による備蓄&リサイクルができるのであれば、食料自給率の改善にも意味があります。なぜなら戦略物資をワンセットで自給でき、安全性の改善につながるからです。

米だけ自給しても意味がないんだよ。


農作物 政府買い取りも選択肢

http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1546207&media_id=4

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