宮内庁は7日深夜、東京都中央区の聖路加国際病院に入院されている三笠宮さま(96)が同日夕から、僧帽弁閉鎖不全により心機能が低下し、血圧が低下したと発表した。現在、集中治療室(ICU)で昇圧剤などによる治療を受けている。
記者会見した名川弘一皇室医務主管と、福井次矢同病院長によると、三笠宮さまはうっ血性心不全で、大動脈に血液が流れにくくなっており、2日に一般病棟からICUに移って治療を受けていた。尿の量がここ数日減っており、徐々に腎機能も低下。7日には一時的に収縮期の血圧が50台まで下がった。その後、90台まで回復したという。
また、6日までは意識がはっきりしていたが、7日になり、コミュニケーションが時折取りにくい状態となった。同妃百合子さま(89)は同日、病院を訪れたという。
三笠宮さまは、心臓の左心房と左心室の間にある僧帽弁の閉鎖不全で軽い心不全となり、4年前から入退院を繰り返していた。
三笠宮さまは大正天皇の四男として誕生。昭和天皇の末弟で、天皇陛下の叔父に当たる。先月亡くなった長男寛仁(ともひと)さまの「斂葬(れんそう)の儀」には車いすで参列したが、翌日の同月15日午後から、疲れを取るためとして同病院に入院していた。
[時事通信社]