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国民年金 半数超年収100万円下回る
7月9日 18時59分

厚生労働省が公的年金の加入者の年収を調査したところ、国民年金の加入者の半数以上が年収100万円を下回っていることが分かりました。

厚生労働省は、おととし11月末現在で、公的年金に加入している全国の15歳以上の人のうちおよそ7万2000人を対象に、前の年の平成21年の年収を調査しました。
それによりますと、自営業者などの国民年金の加入者の平均年収は159万円、厚生年金や共済年金に加入するサラリーマンや公務員などは426万円、保険料をみずから払う必要がないサラリーマンや公務員の妻などは55万円で、全体の平均は297万円でした。
このうち、国民年金の加入者をみますと、年収がない人と年収50万円以下が合わせて38%と最も多く、50万円以上100万円以下も17%いて、全体の55%が年収100万円を下回っていることが分かりました。
また、国民年金の加入者の職業をみますと、無職の人が28%、パートやアルバイトなど臨時や不定期で働く人が23%となっています。
厚生労働省は「国民年金の加入者に所得の低い人が増えているのは推測していたが、今回の調査で、具体的な実態が初めて裏付けられた。将来、低い額の年金しか受け取れない人が増えるとみられ、調査結果を今後の年金制度についての議論に生かしてほしい」と話しています。

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