「慰安婦」写真展:閉幕 写真家がニコンに抗議文
毎日新聞 2012年07月09日 17時57分(最終更新 07月09日 18時02分)
写真展会場を運営するニコンが中止しようとした東京都新宿区での個展「重重 中国に残された朝鮮人元日本軍『慰安婦』の女性たち」は9日、14日間の会期を終え閉幕した。出品者の韓国人写真家、安世鴻(アン・セホン)さん(41)によると、入場者はのべ約8000人。安さんらは同日、会期中の対応をめぐる抗議文をニコン側に提出した。
抗議文は、会場内での撮影や取材活動を規制するなど、ニコンが国民の知る権利を侵害したとして、謝罪を求めている。同社広報・IR部は「まだ内容を見ていない」という。
同展は、ニコンが開催告知後に「政治活動の一環と判明した」と中止を通告。安さん側が東京地裁に申請した仮処分が認められ、当初予定通り開催された。