2012年07月07日

菅直人の今日の一言に物申す


<引用開始>
 今日の産経新聞、森喜朗元首相の「単刀直言」は興味深い。

 「野田さんはよくやった」と率直に評価。小沢さんが昨年6月、「自民党が不信任案を提出したら俺たちも乗る、菅内閣を倒したら谷垣貞一総裁を首相指名して大連立だ!」と言ったことも披露している。
<引用終了>
http://ameblo.jp/n-kan-blog/entry-11296293151.html

私が言いたいことは2つです。
一つ目は、小沢一郎元幹事長とはこんな人間なのかと思ったこと。大連立問題の時も読売新聞の渡辺恒雄フィクサー説が流されたが、森喜郎元首相のこの暴露で小沢一郎も「終わり」だろう。

もう一つは、森喜郎元首相という人物への評価の変化です。森喜郎元首相は「神の国発言」やえひめ丸事件の際、ゴルフをしていて、対応が遅れたことなどを野党やマスメディアから非難され辞任に追い込まれました。

ウィキペディアより
神の国発言(かみのくにはつげん)とは、2000年5月15日、神道政治連盟国会議員懇談会において森喜朗内閣総理大臣(当時)が行った挨拶の中に含まれていた、「日本の国、まさに天皇を中心としている神の国であるぞということを国民の皆さんにしっかりと承知していただく、そのために我々(=神政連関係議員)が頑張って来た」という発言。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A5%9E%E3%81%AE%E5%9B%BD%E7%99%BA%E8%A8%80


 日本のナショナリズム 鈴木貞美 平凡社
<引用開始>
民族宗教
西欧の国民国家は、キリスト教とは別の、人々の結びつきの創出を意味したが、ドイツではルーテル教会などプロテスタンティズムを民族宗教とする有力な思想が登場していた。そして、アメリカ独立宣言では種々の集団をつくる権利も神によってつくられるとされていた。
日本では、日本神話の普遍性をことあげする「国学」の伝統に依拠し、ドイツのプロテスタンティズムの民族宗教論を借りて、キリスト教の神にあたるものとして「宇宙大生命」を、イエスにあたるものとして「天皇」という観念を東京帝国大学の憲法学者が創作していた。これが普遍を名のるナショナリズム、すなわち「超国家主義」のおおもとだった。
西欧帝国主義がキリスト教と近代物質文明をグローバライズする「使命」を帯びていたとするなら、日本帝国主義は、超宗教的普遍主義の理念によってそれ(近代物質文明)を超克する使命を帯びてアジアへと侵略していった。
<引用終了>

実に分かりやすい「神の国」表現です。この国は原子力発電所の管理や国家形態を含むすべてを東京大学の「一味」が取り仕切っているのです。話はそれますが、薬害エイズ事件でそのことに気付いた菅直人首相が事故直後に婦人の伸子氏に「東京工業大学の名簿を官邸に届けるように」と頼んだことを私は評価します。
(ちなみに福島第一原子力発電所の所長だった吉田昌郎氏も東京工業大学出身)
菅直人の東大観
http://degreemill.exblog.jp/14065347/

話を「天皇を中心とした神の国」に戻します。
このブログでは、高句麗人などの渡来人とオリジナルの日本人が「和」になり、さらに大きな「和」であるWIN―WINの国「大和」を築き上げてきたという新しい歴史観を示しています。そして、時の権力者に利用されてきたのも事実ですが、この国の中心はやはり天皇でした。

「神の国」発言も同様です。高麗神社を訪問した際に頂いた「むすひ(あらゆるものを生み出す神霊『産霊むすひ』の意味)」はこんな良いことを教えてくれています。

<引用開始>
祭りは神さまとの出会いの場

日本人は物事の節目に神社にお参りしたり、我が家に神様を迎えておまつりしたり、神さまとの関係を大切に生活を営んできました。
子供たちの健やかな成長を祈る初詣や七五三詣、結婚式、厄除けなど、人生の節目におこなう祭りを人生儀礼といいます。
日本人にもっとも身近な神さまとの出会いの場、そんな人生の祭り ― 人生儀礼 ―を紹介しましょう。
<引用終了>

ところで、皆さんはクリスチャンは神社や仏閣にはいかないと思っているでしょうが、違います。キリスト教には「泥酔」してはいけないなどの戒律はのこっていますが、他の宗教施設を訪問してはいけないなどとは指導されません。私も神社仏閣の雰囲気が好きなので良くいきます。もちろん、祈りは「アーメン」ですが。

このように、老若男女、わずか60万人ほどの日本のクリスチャンも含め日本人は「神」を意識した生活をしています。宗教は哲学と違い神との縦の関係上に成り立つものですから、仏教徒も含め神との出会いのイベントとしての「祭り」で愉快な気持ちになれるのです。

何が言いたいのか。森喜郎元首相の「天皇を中心とした神の国」発言は、現在の私からみるとすこぶる正しい一つの「哲学」として評価できるものと言いたいのです。

ドリーム党は照葉樹を中心に位置付ける森林文化国家づくりを目指します。そこは、まさに「天皇を中心とした神の国」であり、映画「もののけ姫」のように人間と森と、そこに生きる生きものたちのWIN―WIN―WINが保たれる世界なのです。

posted by M.NAKAMURA at 13:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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