トップページ国際ニュース一覧カンボジア 謎の病気で幼児相次ぎ死亡
ニュース詳細

カンボジア 謎の病気で幼児相次ぎ死亡
7月8日 21時12分

カンボジア 謎の病気で幼児相次ぎ死亡
K10034362711_1207082111_1207082115.mp4

カンボジアで、主に幼児の間で原因不明の病気が発生し、ことし4月以降、50人以上が死亡していることがわかり、WHO=世界保健機関はカンボジア政府とともに調査を行い、病気の解明を急いでいます。

WHOによりますと、ことし4月以降、カンボジアの中部や南部で、3歳以下の幼児を中心に、子どもが高熱を出したあと、脳炎や肺炎にかかるケースが相次いで報告されています。
これまでに確認されただけで57人の子どもが病院に運ばれ、そのうちの1人を除いてすべて死亡するという、非常に高い致死率となっていますが、原因は分かっていません。
一方、現地の医師によりますと、これまで1つの家族で2人が発症した例は報告されておらず、また治療にあたった医師や看護師の発症もないということで、ヒトからヒトへ感染する力は弱いとみられています。
首都プノンペンの病院では、このところ、ぐったりした様子の子どもを抱えて診療を待つ親の姿が多く見られ、母親の1人は「自分の子どもも同じ病気ではないかと思い、不安でいっぱいです」と話していました。
WHOでは、カンボジア保健省とともに病気の解明に向けて調査を行うとともに、カンボジアや近隣国の人々に対し、高熱などの症状があらわれた子どもは速やかに病院に連れて行くよう呼びかけています。

[関連ニュース]
このページの先頭へ