中国の大型漁船が今月から、東海(日本海)の北朝鮮の領海で操業するため、済州島と楸子島(済州市)の間の海域を集団で航行することが分かり、済州地域の漁民たちの間に緊張が走っている。
済州道が4日発表したところによると、中国の大型漁船約1200隻が、東海の北朝鮮の領海でイカ漁を行うため、今月初めから10月末までの4カ月間、済州島と楸子島の間の海域を航行する予定だという。
済州道は、中国漁船が済州島と楸子島の間の海域を航行する際、韓国側の漁船と衝突したり、違法操業などで韓国側の漁船の漁具を破損したりすることが懸念されているため、中国漁船の移動ルートに漁業指導船「ヨンジュ」(180トン)、「三多」(250トン)、「耽羅」(60トン)を派遣し、監視に当たる方針だ。昨年、中国漁船が北朝鮮の領海で操業するため移動する際には、江原道や慶尚北道の漁船が、7億ウォン(約4900万円)相当の漁具を壊される被害を受けた。
済州島と楸子島の間の海域や、韓半島(朝鮮半島)の南海岸を通って東海に移動し、北朝鮮の領海で操業する中国漁船は138-340トン級で、2010年には642隻、昨年は1299隻と、増加傾向にある。一方、済州道沿岸で操業する同道船籍の漁船は約320隻だ。