決算特別委員会最終日!

長かった決算特別委員会も終わりました。

最終日の本日は市民病院、ケアセンター、水道、下水道、ガスの5つの公営企業会計の平成22年度決算の審査を行いました。

このうち市民病院と下水道について私(清正会)は決算の認定に反対しました。

まず市民病院の方ですが、賛成できる要素はゼロと言ってもいいぐらいひどいものでした。
みなさんもご存知の通り昨年、市民病院では職員が関わる談合事件と窃盗事件が発生しています。
このうち談合事件については被害額の返還は受けましたが市民病院の信頼を大きく損ないました。
窃盗事件については、現金の管理体制が非常にずさんだったこともあり事件の公表から1年近くになるにもかかわらず被害額の特定ができていません。今回の決算ではとりあえず返還を受けた2430万円をその他の流動負債として、金額が確定するまでの仮の形として決算を締めている状況です。
その他の項目では医療事務補助に係る委託において、時間外手当分を委託先に委託料として支払っているわけでありますが、これにかかる時間外労働が本当に必要だったかどうかの確認が委託先の事業者が作成した書類における事後の確認のみで実際の現場等での確認はできていないようです。
このような方法ではなんらの牽制機能も発揮されず、委託事業者が言うがままに時間外手当分の委託料が発生してしまいます。
先の現金管理と同様にそういった点における確認が非常に不十分です。
また、医療事務に係る委託については指揮命令における点において法令に抵触しているのではないかという疑念もあります。

こういったことを総合的に判断し決算の認定に反対しました。
しかしながら、現在、市民病院が昨年の不祥事、包括外部監査の指摘等を受けて改善に向けて努力していることは十分に認識しており、今後は清正会が賛成できるような改善がはたされることを期待しています。

次に下水道ですが、反対した理由は水再生センターにおける終末処理場地元調査研修補助金です。
この補助金は、水再生センターの周辺の住民に下水道についての理解を深めていただくために出している補助金で、地元の方々はこの補助金を使って下水道についての勉強をしています。
過去の決算特別委員会や本会議でもこの補助金については議論してきましたが、あらためてこの平成22年度についてもその使途について質問しました。
おおむね下水道の見識を広めるために使っていただいているようでありました。
しかしその一部に市民病院から講師を招いての「心と身体のリハビリケーション」という講座があり、その事業をこの補助金を使って実施しており、下水道の関連性が理解できませんでした。
企業局としては、この講座を水再生センターで実施したので、水再生センターに来ていただくことで下水道の理解につながるとも答弁していましたが、到底、理解できるものではありません。

現在、大津市では補助金全般の見直しがはかられています。
近日中に公表される中期財政計画の改訂版でも財源確保策として補助金の見直しが掲げられる予定であり、この終末処理場地元調査研修補助金についても、その必要性をゼロベースでもう一度しっかりと議論してほしいと思います。

ちなみに水道とガスについては決算の認定に賛成した理由は契約の透明性の向上です。
水道、ガスについては工事や委託における入札の不透明性(高い落札率など)を本会議や決算特別委員会で議論してきましたが、この平成22年度はかなりの改善がはかられており決算の認定に久しぶりに賛成しました。
今後も継続して契約の透明性に努めていただきたいと思います。
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
Unknown (Unknown)
2011-10-14 00:22:21
大津市で中学生飛び降自殺。地元のお母さんたちの話ではいじめていた生徒も特定出来てるようです。http://yahoo.jp/BmP94e
 
 
 
Unknown (てっぺい)
2011-10-14 21:58:22
Unknownさんへ

コメントの件ですが、大津市議会としては、来週の水曜日に教育厚生常任委員会を開催して、事実確認することになりました。(私は委員ではないですが、傍聴をする予定です。)

 
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