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オーストリア教科書「日本海・東海」併記へ
7月9日 4時8分

オーストリア教科書「日本海・東海」併記へ
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日本海の表記を巡って韓国が東の海、「東海(トンヘ)」を併記すべきだと主張していることに配慮する形で、オーストリアでことし9月から「東海」が併記された小中学生向けの地図帳が使われることになりました。

日本海の表記は、国連などで単一の名称として定着しています。
しかし韓国政府は近年、「『日本海』という呼び方は、日本の植民地支配がもたらした表記だ」と主張し、地名に関する国際会議などを通じて、韓国で使われている「東海(トンヘ)」を併記するよう、求めています。
こうしたなかオーストリアの大手出版社は、「日本海」と「東海」を併記した小中学生用の地図帳を出版し、ことし9月から実際に使われることになりました。
出版社の社長は2つの名称を併記したことについて、地名の表記を検討する専門家たちの助言に従ったと説明しており、「これまで参考となる指針がなかったのでわれわれはこの助言を評価している」と話しています。
一方、助言に関わったオーストリア科学アカデミーのヨルダン教授は、「日韓両国の合意がないのであれば、第三者としては『日本海』と『東海』の両方を表記すべきだ。助言を撤回する考えはない」と話しています。
ウィーンにある日本大使館では、オーストリアの政府や議員に、「日本海」の単独表記が正当だと強調し、理解を得るための働きかけをしていく方針です。

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