日本経済新聞

7月9日(月曜日)

日本経済新聞 関連サイト

ようこそ ゲスト様

コンテンツ一覧

速報 > 企業 > 記事

大飯3号機がフル稼働、政府は節電目標緩和 調整運転に1カ月

2012/7/9 1:12
小サイズに変更
中サイズに変更
大サイズに変更
印刷
この記事をはてなブックマークに追加
この記事をmixiチェックに追加
この記事をLinkedInに追加

 関西電力は9日、大飯原発3号機(福井県おおい町、118万キロワット、加圧水型軽水炉)の原子炉が同日午前1時ごろ、フル稼働に達したと発表した。昨年3月の東京電力福島第1原発事故後、定期検査で停止した国内の原発が運転を再開し、フル稼働するのは初めて。これを受け、8月の関電管内のピーク時における電力不足は14.9%から9.2%へ縮小する見込み。

 政府はフル稼働を確認した上で、2010年夏に比べた関電管内の節電目標を15%から10%に緩和する。関電への電力融通を見込んで5%の目標を設けた中部、北陸は4%に、同様に5%の中国は3%に引き下げる方針だ。

 関電は8日夕、3号機の海水取水口付近でクラゲが大量発生し、電気出力が約1.7%低下したと発表したが、同日夜までにクラゲは減り、出力は回復した。

 大飯3号機は1日夜に約1年3カ月ぶりに起動し、翌2日早朝に核分裂の連鎖反応が持続する臨界に達した。5日に関西などへの送電を始めた後、段階的に電気出力を上げ、8日までに100%に達していた。

 8日の検査で問題はなく、さらに1次冷却水中のホウ素濃度を下げて加熱し、原子炉がフル稼働する「定格熱出力一定運転」に到達。これで3号機は、本格運転と同じ状態で送電しながら、検査を続ける「調整運転」の段階に入った。

 今後、約1カ月間、原子炉の安定状態などを確認して経済産業省原子力安全・保安院の最終試験に合格すれば定検が終わり、正式に「営業運転」となる。

 関電は大飯4号機でも再稼働準備を進めており、早ければ18日に起動し、25日以降にフル稼働する。〔共同〕

小サイズに変更
中サイズに変更
大サイズに変更
印刷
この記事をはてなブックマークに追加
この記事をmixiチェックに追加
この記事をLinkedInに追加
関連キーワード

関西電力、東京電力

【PR】

【PR】

主要ジャンル速報

【PR】



主な市場指標

日経平均(円) 8,932.76 -87.99 9日 9:33
NYダウ(ドル) 12,772.47 -124.20 6日 16:30
英FTSE100 5,662.63 -30.00 6日 16:35
ドル/円 79.50 - .54 -0.37円高 9日 9:13
ユーロ/円 97.63 - .68 -1.28円高 9日 9:13
長期金利(%) 0.795 -0.005 9日 8:57
NY原油(ドル) 84.45 -2.77 6日 終値

でんき予報

東京電力9:25

  • 現在の使用率
    73.7%
    3529/4787万kW
  • 9日の予想最大
    83.1%
    14~15時安定的

関西電力9:15

  • 現在の使用率
    79.0%
    1866/2363万kW
  • 9日の予想最大
    85.5%
    16~17時安定的

東日本大震災

震災関連リンク

東北復興Bizポータル

モバイルやメール等で電子版を、より快適に!

各種サービスの説明をご覧ください。

日本経済新聞の公式ページやアカウントをご利用ください。

[PR]

【PR】

ページの先頭へ

日本経済新聞 電子版について

日本経済新聞社について