◇西武9−5楽天
西武が今季最多タイの14安打で逆転勝ちした。3−5の6回2死三塁から栗山、片岡の連打やカーターの2点中前打などで5点。8回には中島のソロで加点した。2番手の大石がプロ初勝利。楽天は6回の継投が裏目に出た。
楽天が2位浮上の好機を逸した。5−4の6回1死二塁から先発釜田を継投したハウザー、橋本が次々と打ち込まれ、この回だけで大量5失点。打線の援護に応えることができなかった。
初めてCS進出を果たした2009年シーズン(開幕時期を除く)以来の2位浮上を逃したものの、シーズンは残り71試合。星野監督は「勝負ごとはそんなもんや」と怒りをグッと我慢したかに見えたが、正捕手・嶋の気迫を欠いたプレーには不満をブチまけた。6回、同点に追いつかれてなおも2死二塁。片岡の左前打で勝ち越しを許した本塁クロスプレーの場面。嶋はワンバウンドの送球をそらし、思い切ったブロックにいくこともできなかった。
指揮官は「(送球を)捕らんといかん。捕りさえすればアウトだった。体を張っていない」と指摘し、捕手出身の田淵ヘッドコーチも「捕手は本塁を死守するのが一番の仕事」と苦言を呈した。ヤリ玉にあげられた嶋は「あれは僕の技術不足…」と、素直に反省するしかなかった。 (鶴田真也)
この記事を印刷する