【埼玉】茶のしずく訴訟 被告3社争う姿勢「茶のしずく石鹸(せっけん)」の旧製品で小麦アレルギーを発症したとして、県内などの女性二十二人が化粧品販売会社「悠香」(福岡)など三社に三億千五百万円の損害賠償を求めた訴訟の第一回口頭弁論が六日、さいたま地裁(藤下健裁判長)であった。三社は訴えの棄却を求め、争う姿勢を示した。 この日は、茶のしずく石鹸を約四年間使っていて突然、小麦アレルギーを発症したという原告の主婦(35)=さいたま市=が出廷。小麦におびえる日常生活のつらさを語り、「人生をゆがめられた」と訴えた。 原告団は弁論後に会見。渡辺仁弁護士は三社に対し「問題は長期間にわたっており、いまさら因果関係を争うこと自体が不本意だ」と述べた。原告の桶川市加納、パート中川みちよさん(48)は「悔しい。元の体に戻してほしい。それだけです」と述べた。 悠香は「訴訟中なのでコメントは差し控えたい」としている。 原告団によると、茶のしずく石鹸による小麦アレルギー発症をめぐっては、四月に集団提訴があり、現在は十九都道府県で約六百人が訴えを起こしている。損害賠償の請求総額は七十億円以上に上るという。 PR情報
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