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【プロ野球】

原采配、手堅すぎ!? 山口−マシソン4連投で4連勝

2012年7月9日 紙面から

8回から登板した山口

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◇巨人3−2阪神

 巨人が4連勝。3回に村田の犠飛で同点。4回に古城の適時打で勝ち越し、5回には阿部の適時二塁打で突き放した。ホールトンが7イニングを1失点で6勝目。阪神は9回に新井良の適時打で1点差と迫ったが及ばず、5年ぶりの6連敗。

 「ピッチャー山口」のコールにG党が湧く。2点リードの8回。原監督が手堅すぎる継投を選択した。山口−マシソンの“4連投リレー”で逃げ切りに成功。2年ぶりとなる阪神戦の同一カード3連勝で貯金を17に増やし、東京ドームでの連勝(1引き分け)も8に伸ばした。

 先発ホールトンは7回まで83球の完投ペース。それでも、原監督は迷いなく絶対的セットアッパーに後を託した。川口投手総合コーチを中心に形成されたマウンド付近での円陣。三塁手の村田が思わず口を開いた。「今日も(山口を)使うんですか? 大切にしてください」

 野手陣が不安がるのも無理はない。交流戦後の14試合で10度目の登板。チームの進撃とともに山口にかかる負担は計り知れない。「鉄也」の名の通りに4年連続60試合登板の鉄腕といえども「いっぱい、いっぱい」(川口投手総合コーチ)の状態なのだ。

 周囲の不安をよそに山口は3者連続三振の快投。マシソンにバトンをつないだ。その新守護神は「米国では3連投すらなかったけど、全く問題ない」と言うものの、連打で1点差に詰め寄られた。試合後の右肘には湿布。これまでなかった肉体のケアが、過酷な状況を物語っていた。

 手堅すぎる継投を選択した原監督は「明日(9日)は1日休みがある。後ろの方(山口とマシソン)は非常に体調も良い」と目を細めた。石橋ならぬ“鉄橋”をたたいて渡る1戦必勝主義。先発陣の完投が少ない現状では、積み上げた白星の分だけ救援陣の負担も増えていく。首位に立っているとはいえ、安閑としていられない状況だ。 (井上学)

 

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