鹿児島県知事選は8日投開票され、現職で元総務省審議官の伊藤祐一郎氏(64)が、反原発を訴えた新顔の地元出版会社社長、向原祥隆氏(55)を破り、3選を果たした。当日有権者数は136万7172人。投票率は43.85%(前回38.99%)だった。
関西電力大飯原発(福井県)の再稼働後、初の原発立地県での知事選。九州電力川内原発(同県薩摩川内市)の再稼働の是非が争点の一つだった。
再稼働を容認する伊藤氏は選挙戦で原発問題を前面に出さずに、2期8年間の実績や地域経済の活性化、教育、医療、福祉の充実などを中心に訴えた。民主、自民、公明、国民新の各党が事実上の「相乗り」で支援したほか、県農民政治連盟や連合鹿児島など100を超える団体が推薦し、支援組織を手堅くまとめた。