年金:一元化法案を閣議決定
毎日新聞 2012年04月13日 10時35分(最終更新 04月13日 15時10分)
保険料率は段階的に統一する。現在16.412%の厚生年金は17年9月以降、18.3%で固定されることが決まっている。国家・地方公務員(15.862%)は1年遅れの18年9月に、私学教職員(13.292%)は10年後の27年4月に18.3%とする。
夫の遺族年金を受給していた妻が亡くなると受給権が父母らに移る共済独自の「転給」制度は廃止する。旧恩給制度に見合う財源に税金を充てている「追加費用」(今年度予算計約1兆円)は27%削減する。
共済年金の積立金計48.4兆円(14年度末見込み)のうち、厚生年金に統合するのは4.2年分の給付に要する25.7兆円。残りは各共済が保有し、既に受給している人への職域加算の財源とする。【中島和哉】