東大入学式:「よりタフに、よりグローバルに」浜田学長
毎日新聞 2012年04月12日 11時44分(最終更新 04月12日 12時17分)
東京大学の入学式が12日、東京都千代田区の日本武道館で開かれた。昨年は東日本大震災の発生を受け、本郷キャンパスの講堂で抽選された新入生33人のみ出席する形に縮小。今年は2年ぶりの通常の入学式となった。
今年の入学者は留学生41人を含め3152人(男2607人、女545人)。浜田純一学長は式辞で、震災後に教職員や学生がボランティアとして活動していることを紹介。財政再建や原発事故への対応、国際化について触れ、「東京大学の卒業生が、そうした事態を前に手をこまねいているようでは困る」と話し、「よりタフに、よりグローバルであってほしい」と呼び掛けた。
新入生の柳瀬俊晃さん(18)=理科1類=は「化学を学び薬の値段を安くして世の中のためになる研究をしたい」と話した。【石丸整】