北朝鮮:金正恩氏「第1書記」に 継承、正統性誇示 「正日氏、永遠の総書記」
毎日新聞 2012年04月12日 東京朝刊
【北京・米村耕一】北朝鮮の朝鮮労働党代表者会が11日、平壌で開かれ、新指導者の金正恩(キムジョンウン)氏は、新たに設けられた党の最高ポストである「朝鮮労働党第1書記」に就任した。昨年12月に死去した金正日(キムジョンイル)総書記は「永遠の総書記」とすることも発表した。15日の故金日成(キムイルソン)国家主席生誕100年を前に、正恩氏は実質的な北朝鮮の最高指導者としての地位を確立した。金総書記の死去から4カ月足らずで、北朝鮮は若い正恩氏を頂点とした新体制に本格的に移行した。朝鮮中央通信が伝えた。(3面にクローズアップ、2、5、8、9面、社会面に関連記事)
朝鮮中央通信は正恩氏の第1書記就任を「金総書記の遺訓に従った」と説明している。
北朝鮮では「建国の父」の金主席が94年7月に死去した後も、金総書記が国家主席ポストを継承せず、金主席を「永遠の国家主席」とした経緯がある。今回もこれを踏襲したとみられ、金総書記を「永遠の総書記」として神格化した。