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【格闘技】

佐藤洋太、 異例の食べ放題で出陣

2012年7月8日 紙面から

「みちのく魂」の文字が入ったグローブを試着する佐藤洋太=7日午後、東京都文京区

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 洋太、大食い出陣−。WBC世界スーパーフライ級タイトルマッチの前日計量が東京都内であり、王者佐藤洋太(28)=協栄=はリミットいっぱいの52・1キロで一発でパス。減量の苦しい挑戦者シルベスター・ロペス(24)=フィリンピン=は3回を要した。自ら「鉄の胃袋」と豪語する佐藤は、減量直後にもかかわらず、食べ放題バイキングで胃袋をパンパンに満たし、戦闘準備を整えた。

 計量をパスした佐藤がぶどうジュースをゴクゴクと飲み干し、幸せそうに笑った。

 「この瞬間に飲むジュースが一番、うまい」

 この後、ジム関係者と行きつけの店でビーフシチューに舌鼓。お楽しみはこれだけじゃない。通常、減量直後は胃袋に負担をかけないようにうどん、パスタなどで軽く済ませるものだが、佐藤にそんな“常識”はない。試合前日は、家族で食べ放題のバイキングに出かけるのが、恒例となっているのだ。

 「肉でも脂っこいものでもなんでも食いたいものを食いたいだけガッツガッツ食います。おかげさまで、胃袋は人一倍強いので、おなかがパンパンになるまで食う。胃袋の弱いヤツはボクサーに向いてない!」

 試合当日は、約5キロ増で3階級上のフェザー級並みに増える。体重が増えた分、パワーアップすると考えていい。

 100グラムオーバーで3回の計量を余儀なくされたロペスについて「『ベリーハングリーだろ? ミートゥー。つらいのは、みんな一緒』って声掛けたら、ムニョムニョ言ってた。かわいそうに。100グラムぐらい許してやればいいのに…」と一瞬だけ仏心を見せたが、「減量がきつい分、ガッツリ食って、胃にくる。明日はボディーをバンバン打たせてもらう」と秘策を披露。鉄の胃袋を持つ佐藤が、相手の胃袋に強烈なパンチをねじ込む。 (竹下陽二)

 

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