サブタイトルに特に意味ないです。
昔見た映画の名前です。
Lv3.0 ブラック・レイン
俺の名前は、
山田 健一。
今日は休日、天気はあいにくの雨・・・・・・
傘をさして向かう先は、俺の彼女の家。
そう、
赤城 星羅の家だ。
今日も、テーブルトークRPGをするために呼び出された。
しんしんと降る雨は、俺の心を少しブルーにする。
星羅の家に着いた。
ここに来るのは、これで3度目・・・・・・
相変わらずの豪邸だが、雨の日に見ると少し不気味にも感じる。
しかし、玄関のチャイムを鳴らすと、爽やかな声が俺を迎えてくれた。
「やあ、ケンちゃん! いらっしゃい。」
星羅のお兄さん、
赤城 星士郎さんだ。
中から出て来た、ムキムキ筋肉マッスルのナイスガイ!
何か、獣に引っ掻かれたような傷がついてるッ!
「ど、どうしたんですか? その傷は?」
俺は、思わず声に出してしまった。
星士郎さんは、笑顔で話してくれた。
「ああ、これね。 先日、北海道に行った時に、うっかりヒグマに会っちゃって。」
ヒグマ、熊、羆、グリズリー・・・・・・
俺の思考は、熊のイメージでいっぱいになる。
「それで、ちょっと引っ掻かれたんだよ。 あはははは!」
熊に会って、よく笑ってられるな・・・・・・
やっぱり、すごい
漢だ!
俺は、わくわくしながら尋ねる。
「まさか、熊と戦ったんですか?」
この男なら、やりかねない。
この人なら熊を素手で倒すかもしれない。
星士郎さんは、笑顔で話す。
「あはは、戦ったりなんかしてないよ。」
そっか・・・・・・ 少し残念。
でも、ヒグマに会って生還しただけでも大したもんだ。
「すぐに仲良くなって、友達になったんだ。」
星士郎さんが、突然俺の予想を超える発言をする。
熊と友達に? 金太郎かッ!
「彼らは、ただ人間を恐がっているだけなんだ。 ちゃんと目と目を合わせれば、友達になれたよ。」
星士郎さんは、にこやかに話す。
すげえッ! やっぱり、男の中の男。
でも、友達になったんじゃなくて・・・・・・
熊の方が、本能的に気付いただけなんじゃ・・・・・・
『 こいつ、マジでヤベエ・・・・・・ 』って。
「あとで、北海道のお
土産を渡すよ。 妹をよろしくね!」
星士郎さんは、俺を家に招き入れると爽やかに去って行った。
胸が、ドキドキする。
熊も感じたのだろうか? このドキドキを・・・・・・
俺は、星士郎さんの背中をしばらく見つめていた。
突然、声がする。
「・・・・・・ケンちゃん、何見てるの?」
すぐ、背後に星羅が立っていた。
「い、いや! 何でもないよッ!」
俺はあわてて声をかける。
「そう。 じゃあ、行きましょ。」
星羅は、静かに俺を部屋に案内する。
今日の星羅は、何か変だ・・・・・・
違和感を感じつつも、俺は星羅の後をついてゆく。
熊に会ったときの正しい対処法は、あわてずに動かない事です。
襲われた場合は、必死に頭部を守りましょう。
あと、1度でも人を食べた熊は、何度でも人を襲います。
まず熊に会わないよう、鈴などで音を出して熊に警戒させましょう。
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