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ミノタウロスの運命は如何に?
フィッシュ・オア・ビーフ?
 俺の女戦士アキレスは、ダンジョンの入口前でキャンプをしていた。

 「ここが、俺の『 真田丸さなだまる 』 どこからでもかかって来い!」

 挿絵(By みてみん)

 ゲームの世界では、約3日の時間が過ぎたころ。

 ミノタウロスは、やって来た。

 地下100階の迷宮から出てきたのだ!

 水と食料を求めて・・・・・・

 挿絵(By みてみん)

 その姿は、やつれ果てていた。

 よほど、飢えていたのだろう。

 そして、ガトリングガンを持っていなかった。

 俺の女戦士アキレスは、つまらなさそうにつぶやく。

 「何だよ! 自慢の武器えものは置いてきたのか?」

 ミノタウロスは、力なく答える。

 「モォー・・・・・・。」

 女戦士アキレスは、CZシーゼット75の銃口を向ける。

 「まあいい、今夜はステーキだ。 ウェルダンがいい。」

 躊躇ちゅうちょ無く、引き金を引く。

 挿絵(By みてみん)

 BANG! 乾いた銃声が響いた。


 ミノタウロスは、地面にドサリ・・・・・・ と倒れた。


 「さーて、ダンジョンクエストを始めようか。」

 俺の女戦士アキレスは、誰もいなくなったダンジョンに入って行った。

 水と食料も余裕がある。


 地下100階、女戦士アキレスは財宝の入った宝箱には目もくれず。

 1番、欲しかった物を見つける。

 それは、ガトリングガン。

 最高火力の重火器・・・・・・

 しかし、それは残念ながら壊されていた。

 壁と地面に、何度も叩きつけたのだろう。

 ミノタウロスの最後の抵抗だったのだろう・・・・・・

 作動しないよう、念入りに破壊されていた。

 「チッ! 牛の脳みそで、やってくれたじゃねえか!」

 少しがっかりしたが、ダンジョンはクリアした。

 財宝も手に入れた。

 「あはは! 今日のミッション達成だ!」

 俺は笑いながら叫ぶ。

 「・・・・・・よかったわね。」

 ゲームマスター、星羅は目を合わさずに、静かにつぶやく。

 時計を見ると、午後6時を過ぎていた。

 「じゃあ、そろそろ帰るよ。 腹が減ったなあ、肉が食べたいぜ。」

 俺は笑顔で、星羅に別れを告げた。

 星羅は、何かブツブツつぶやいている。

 「・・・・・・ツギハ、ゼッタイコロス。」

 うん、今は関わらないほうがよさそうだ。


 小さな勝利を握りしめて、家路につく。

 母親に携帯からメールを送信する。

 『 今日の晩飯は何? 』

 数分後、返信が返ってきた。

 『 今日のおかずは、トンカツです。 』

 まあ・・・・・・

 ビーフじゃなくて、ポークだが・・・・・・

 一応、肉だな。

星羅さんは、完全に激怒したようです。

ケンちゃんの運命は如何に?
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