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おお、アキレスよしんでしまうとはなにごとか。

女戦士アキレスはいきかえった。
ゴブリン・マイスターズ

 再び、ゲームの世界に転生した女戦士アキレス。

 挿絵(By みてみん)

 状況を整理しよう。

 俺の女戦士アキレスは、初陣で瞬殺された。

 敵はゴブリン。

 でも、ただのゴブリンじゃない。

 バレットM82というアメリカ製のスナイパーライフルを持ってる。

 挿絵(By みてみん)

 まず、ゴブリンディーと星羅は言った。

 つまり、他に A B C 、最低でもあと3匹のゴブリンがいる。

 そして、何らかの銃火器を持っていると考えたほうがいいだろう。

 俺は、ゲームマスター星羅に尋ねる。

 「この世界には、銃があるんだな?」

 星羅は答える。

 「ええ、そうよ。」

 剣では銃に勝てない、こちらも銃を入手せねば。

 「女戦士アキレス、武器屋に銃を買いに行くぞ。」

 俺はコマンドを宣言する。

 「うふふ、武器屋に銃は売ってないわよ。」

 星羅は、俺のコマンドを却下する。

 「じゃあ、何でゴブリンたちは銃を持ってるんだ?」

 「うふふ、彼らは魔界のルートで銃を手に入れてるのよ。」

 魔界のルート? どんな闇の商人だ。

 つまり、こっちに銃は持たせない気だな。

 ならば、人海戦術をとろう。

 魔法使いを仲間にすれば、こちらも遠距離攻撃が可能だ。

 「女戦士アキレス、冒険者ギルドに仲間を集めに行くぞ。」

 俺は、再びコマンドを宣言する。

 「いいけど、その間になくなっちゃうわよ。」

 「何が?」

 「依頼の村は、銃を持ったゴブリンたちに壊滅されるわ。」

 「・・・・・・・・・・・・。」

 ゲームマスター、星羅はこう言っている。

 剣と盾で、銃火器を持ったゴブリンたちと1人で戦えと。

 どんだけ、ダイハードなんだよ。

 これは、一方的なワンサイドゲームだ。

 しかし、ここで諦めるわけにはいかない。


 俺の女戦士アキレスは、再び戦場に向かった。

 目の前に見える大きな丘、その頂上にある廃墟と化した教会。

 そこに待ちかまえるのは、銃を持ったゴブリンたち。

 それは、テロリストの要塞、または893の事務所と同じようなもんだ。

 ゲームマスター、星羅は俺に聴く。

 「うふふ、教会までどうやって行くの?」

 普通に歩いていけば、先ほどと同じように狙撃されるだけ。

 俺は答える。

 「女戦士アキレス! 回避行動をランダムにとりつつ、全速力で走るッ!」

 残された最後の手段、突攻!

 女戦士アキレスは2回目の冒険を走り出した。



 
残された手段は突撃あるのみ。

アキレスの運命は如何に?
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