女性の言葉で文章を書いていると。
自分の中で、何かが目覚めそうになります。
気分はオネエ系です。
プロローグ・オブ・ラヴドラマ
私の名前は、赤城 星羅。
私は選ばれたもの、そう、あなた達とは住む世界が違う。
私に話しかけていいのは、宇宙人、未来人、超能力者、半裸の美少年、もしくは全裸の(省略)
でも、今日はあなた達に本当のRPGを教えてあげるわ。
RPG、つまりロールプレイングゲーム。
ロールプレイというのは、役割を演じるということ。
公園などでよくみかけるわね、小さい女の子達がやっている。
そう、「おままごと」
これは、立派なロールプレイなの。
女の子Aは、お母さんの役、おもちゃの包丁を持って料理のまねをしている。
そこに、お父さんの役を演じる女の子Bがやってくる。
「ただいまー。」
「あら、おかえりなさい、今日もおそかったのね。」
「ああ、最近は残業が多くてな。」
「ご飯にする?それとも先にお風呂にする?」
このやりとりは、典型的な「おままごと」ね。
でも、女の子達はそれぞれ自分の役割を演じているわ。
つまり、ロールプレイをしているの。
でも、ゲームではないわね、ただのごっこ遊び。
ゲームには、ルールが必要なの。
続けて女の子達の「おままごと」を見てみましょう。
お父さん役の女の子Bは返事をする。
「すまない、今日は外で食事は済ませてきたんだ。」
お母さん役の女の子Aも笑いながら話す。
「へぇー、おいしかった?あそこのイタリアン。」
「ああ、……えッ!何で知ってるんだ。」
「その後はどこに行ったのかしら?あの若い泥棒猫と。」
「ちょっと待て、お前……まさか。」
お母さん役の女の子Aは、おもちゃの包丁をかまえる。
「許せない!もう、おしまいね……私達。」
お父さん役の女の子Bは制止する。
「ちょっと待て、落ち着け!ちゃんと話そう。」
「話すことなんてないわ!お願い、死んでちょうだい。」
女の子Aは包丁を持ってつめよる。
急に昼ドラっぽい、ドロドロの展開になってきたわね。
ここで、ゲームの要素が生まれるの。
そう、戦闘よ。
そして、戦闘にはルールが必要になるの。
女の子Aの演じるお母さんが持った、包丁の攻撃力はいくらかしら?
攻撃が命中する確立は、何パーセントあるのかしら?
女の子Bが演じる、お父さんの防御力は?
これらの数値、そしてルールが必要になるのがゲーム。
そして、実際に攻撃が命中するかどうか決めるのは……。
運命のダイス、つまりサイコロよ。
これが、本当のRPG。
そう、テーブルトークRPGというものなの。
あなた達が画面の前でピコピコピコ、猿のようにピコっているのはただの作業。
機械の作業をしているだけ、何の役割も演じていない。
テーブルトークRPGには、ゲームマスターと呼ばれる人間がいるの。
ゲームのシナリオ、設定、それから司会進行と判定をする神様。
ゲームマスターが作ったゲームを、実際に遊ぶのがプレイヤー。
戦士、魔法使い、超能力者、ドワーフにエルフ、半裸の美少年、全裸の(省略)
プレイヤーは、それぞれ好きな役割を演じて遊ぶの。
皆が想像の中で、役割を演じてゲームをするの。
素敵だと思わない?
楽しそうだと思わない?
でも、テーブルトークRPGにはひとつ欠点があるわ。
ゲームマスターとプレイヤー、最低でも2人の人間が必要になる。
つまり、1人では遊べないゲームなの。
友達がいない孤独な人間には、できないゲーム。
精神分裂すれば、1人でもできるよ!ていう人がいたら。
今すぐ、病院に行きなさい。
私は選ばれたもの、そう、あなた達とは住む世界が違う。
私には、友達はいない。
友達と称するのに相応しい人間がいないから。
だから、テーブルトークRPGはできなかった。
でも、今は違う。
恋人ができたの。
名前は、山田 健一。
恋人と愛を語りながら、テーブルトークRPGをする。
世界で最高の、RPGだと思わない?
テーブルトークRPGは現代でも根強く残っています。
コンピューターでもテーブルトークでも、ゲームはやってる本人が面白ければ、それでいいと思います。
小説家になろう 勝手にランキング
+注意+
・特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
・特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)
・作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。