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【プロ野球】

岩村 日本球界復帰1号!! 復活弾

2012年7月8日 紙面から

8回楽天1死、岩村が右越えにソロを放つ=西武ドーム

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◇楽天12−1西武

楽天が今季最多タイの19安打12得点で大勝した。1−1の7回、松井、岩村、枡田の3連続適時打など7安打で一挙6点。その後も岩村の1号ソロなどで得点を重ねた。ヒメネスは6イニング1失点で5勝目。西武は中継ぎ陣が打ち込まれた。

    ◇

 これぞ何苦楚(なにくそ)の一発だ。復活を告げる打球が楽天ファンが陣取る右翼席に勢い良く飛び込む。8回1死走者なし。楽天の岩村が、日本球界復帰後初本塁打となる1号ソロを放った。

 「打てずに負けたら自分の責任。結果が一番ほしかった。ここまで苦しすぎた。ひと言で言い表せない」。4番起用は大リーグを含めてプロ初。4番手藤原の3球目、内角高めをフルスイングでとらえ、チームの期待に応えた。日本球界での一発はヤクルト時代の2006年10月10日の広島戦(神宮)以来、実に2097日ぶりだ。

 楽天入りした昨季からもがき苦しんだ。大リーグで左膝を故障した影響で打撃が振るわず、昨季は77試合で打率1割8分3厘、0本塁打、9打点。今季も開幕直前に右ふくらはぎ肉離れを起こし、2軍生活を余儀なくされたが「何事も苦しむことが礎となる」の意味が込められた座右の銘「何苦楚魂」で、その苦境を耐え忍んだ。

 今季初となる打者一巡、1イニング6得点の猛攻も呼び込んだ。7回、松井の勝ち越し打の後に右前適時打で続き、今季2打点目をマーク。9回にも右犠飛を放つなど、2安打3打点の活躍で「これからが始まり。楽天にはたくさん借りをつくった。一つずつ返していく」と感極まった。

 10日は一粒種の愛息・太煌(たいき)ちゃんの5歳の誕生日。メジャー1年目のデビルレイズ(現レイズ)時代に生まれた“大リーグベビー”で、楽天入りしてからも大きな活力源だ。3日早い前祝いとなったものの「10日も打つよ」。言葉に自然と力がこもった。

 チームは今季最多タイの19安打12得点を挙げ、シーズン折り返しとなる72試合で貯金3。復活したスラッガーが、星野楽天に頼もしく加勢した。 (鶴田真也)

 

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