◆JR東海静岡支社長が会見
静岡空港直下の新幹線新駅の建設の可能性を否定する浜田支社長=静岡市内のホテルで
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JR東海静岡支社の浜田賢治支社長は六日、静岡市内のホテルで着任後、初めて記者会見に臨んだ。川勝平太知事が言及している静岡空港直下の新幹線新駅建設について、浜田支社長は、「われわれ自身が造るという考えはまったくない」と述べ、現在の県内六駅が望ましいとの見解を示した。
六月二十六日に着任した浜田支社長は、「リニアができても、都市圏を高速で結ぶ新幹線の特性は変わらず、これを確実に生かしていく」と強調。県内にはすでに新幹線の駅が六駅あることに触れ、「一定の間隔があるから、高速の輸送機関として成り立つ」と説明した。併せて「そうではないものを造るのは、(高速輸送を)阻害することにつながる」と指摘した。
リニア完成後の東海道新幹線の運行態勢に関しては、「のぞみを主体に多少変化することがあり得るが、具体的にどうなるかは予想が付かない」と述べるにとどめた。
川勝知事は、リニアが開通すれば、今の「のぞみ」の高速旅客機能がリニアに移行するのに伴って、東海道新幹線では「ひかり」「こだま」の運行が見直されるほか、新幹線が通る空港の直下に新駅ができる−などと主張している。
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