甘すぎた画像処理
大津市立皇子山中学校の生徒(当時中学2年生)が、同級生らのいじめを苦に自殺した事件で、フジテレビが加害生徒の実名を報道した。アンケート紙面を撮影する際、黒塗りにされていたが、塗り方が甘く、画像処理で簡単に識別された。
父親はPTA会長、祖父は警察OB
識別されたのは「3組木村」という氏名。これにより、ネット上ではすぐに父親が経営する会社のHPが特定され、家族写真などもあちこちのサイトにアップされた。
この事件については、市教委が一貫していじめの事実を認めず、裁判にまで発展するなど、市側の強硬な姿勢が批判を浴びてきた。
別の加害生徒については、父親がPTA会長であり、祖父は警察OBと判明。市側に圧力をかけていたのでは、との声も上がっている。
フジテレビは7年前にも同じ失敗
黒塗りした少年加害者の氏名が判読されてしまう、という今回とまったく同じ失敗をフジテレビは7年前にも犯している。
大阪府寝屋川市で小学校の教職員が殺傷された事件を朝の情報番組「とくダネ!」で報道する際、卒業文集に記載された名前の黒塗りが甘く、逮捕された卒業生の氏名が識別されてしまったのだ。たび重なる失敗に、ネット上では「わざとでは?」と疑う声もある。

◆大津市立皇子山中学校
http://www.otsu.ed.jp/ouji/◆とくダネ!
http://www.fujitv.co.jp/tokudane/index.html