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トヨタ東日本発足 売上高、東北2位に 宮城・大衡

 トヨタ自動車グループ3社の合併によるトヨタ自動車東日本(宮城県大衡村)が1日、発足した。トヨタが国内第3の拠点と位置付ける東北で、世界と対抗できる小型車生産を担う。売上高は3社の2011年度単体決算の単純合計で約6780億円に上り、東北では東北電力に次ぐ大企業の誕生となった。
 関東自動車工業(神奈川県横須賀市)が存続会社となり、セントラル自動車(大衡村)、部品製造のトヨタ自動車東北(宮城県大和町)を吸収合併した。資本金は68億5000万円、社員数は約7800人。
 社長には元トヨタ専務役員で、直前に関自工社長となっていた白根武史氏が就任。副社長には葛原徹セントラル社長と石井善章関自工副社長がともに就いた。
 セントラルは新会社の本社と宮城大衡工場、トヨタ東北は宮城大和工場に変わる。岩手県金ケ崎町にある関自工の完成車工場は岩手工場の名称のまま変わらない。
 このうち岩手は小型ハイブリッド車「アクア」など、宮城大衡は新型カローラ2車種などをそれぞれ製造。「ラクティス」などを造る東富士工場(静岡県裾野市)を含め、生産能力は計約62万台に上る。
 宮城大和はブレーキ部品などのほか、12月には敷地内で本格稼働する新工場でエンジン製造も担当する。
 トヨタは東北を中部地方、北部九州に続く国内拠点と位置付け、東北への小型車生産の集約を進めており、新会社設立で競争力を一段と高める方針。トヨタ東日本は今後、部品の現地調達率アップなどを図る方向で、地元企業の自動車分野への参入拡大なども期待される。


2012年07月02日月曜日


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