「ねじまき鳥クロニクル」の加納マルタ・クレタという姉妹は、ハード・ボイルドというジャンルを確立した、ダシール・ハメットというアメリカの作家が書いた「マルタの鷹」という小説から来ていると考えられます。
その「マルタの鷹」とは、どんな話かというと。
私立探偵サム・スペードが美しい依頼人の登場を発端に「マルタの鷹」と呼ばれるマルタ騎士団にゆかりのある、非常に価値のある鳥の彫像の行方探しに巻き込まれるという話です。
そして、この「マルタの鷹」は映画化もされていて、クールでタフな主人公の私立探偵サム・スペードをハンフリー・ボガートが演じています。
ハンフリー・ボガートといえば、春樹さんが翻訳した「ロング・グッド・バイ」のフィリップ・マーロウ役を演じた人でもありますね。
鳥の彫像といえば、「ねじまき鳥クロニクル」の宮脇さんの家の庭に置いてあったものを思い出しますね。
それが意味するものが何かというのは、またの機会に。