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'12/7/8

ATS作動しない状態で運行


 JR西日本広島支社は7日、JR可部線の可部発広島行きの上り列車1本が同日、緊急時に自動で列車を止める安全装置が作動しない状態で可部―中島駅間を走行したと発表した。運転士が発車前の確認を怠った。

 同支社によると、運転士は午前9時過ぎに可部駅を出発。間もなく自動列車停止装置(ATS)の電源ランプが点灯していないのに気付き、次の中島駅で運行をやめた。

 同支社の調べでは、ATSと、連動する緊急列車停止装置(EB)が共に作動しない状態だった。運転士は可部駅でランプを確認せずに発車。すぐに停車すべきところを、中島駅まで運行した。

 同支社は「安全を最優先すべきで大変申し訳ない」としている。

 装置の電源回路の不具合が原因とみられる。可部線は緑井―可部間で約2時間20分間、運転を見合わせた。上下計12本が部分運休し、約千人に影響が出た。




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