大飯原発3号機、配管にひび 溶接部に15ミリ以上関西電力は16日までに、定期検査中の大飯原発3号機(福井県おおい町)の原子炉容器につながる配管の溶接部にひびが見つかり、配管を削って調べた結果、深さが15ミリを上回ることが分かったと発表した。関電は「現時点で安全上の問題はない」としている。 関電によると、原子炉容器につながる配管溶接部で15ミリ以上のひびが見つかったのは国内初という。 関電によると、溶接部の肉厚は約74・6ミリで、運転時に原子炉で熱せられた高熱の1次冷却水が流れる。3月に同配管の内部にひびがあるのを確認。この部分を約15・5ミリ削ったがまだひびが残っており、これ以上に深いという。 関電は「さらに削って深さの特定を急ぐ。その後の対応は検討中」としている。 ひびは、引っ張る力がかかることで腐食する「応力腐食割れ」が原因とみられる。大飯3号機は2月から約4カ月の予定で定検を始めたが、この問題を受け期間を延長している。 【共同通信】
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