東京電力:料金値上げ 8%台に圧縮する方向で調整
毎日新聞 2012年07月06日 21時06分(最終更新 07月06日 21時50分)
ただ、東電への1兆円出資は25日が払込期限。総額1兆700億円を支援予定の銀行団は、月末にまず3700億円を融資する予定だが、公的資本注入や値上げなどによって経営を安定させることが条件。値上げが決まらなければ融資が行われない可能性があるため、政府は月内に審査を終えたい意向だ。
それでも、東電の経営への打撃は避けられない。同社によると、10.28%の値上げが1カ月遅れるごとに200億円の減収となり、値上げ幅圧縮で、さらに収支は悪化する。銀行団には「8%を切らなければ何とか乗り切れる」(大手銀幹部)との見方もあるが、今後の燃料高騰などのリスクを懸念する声も出ている。【小倉祥徳、和田憲二、竹地広憲】