イチローは衰えていない——。マリナーズ・イチロー外野手(38)の恩師としても知られる評論家・河村健一郎氏(64)が、愛弟子の限界説を一蹴。3番で起用されれば「20本塁打は打てる」と太鼓判を押し、イチローが断り続けているオールスターゲームでの本塁打競争に「今年は出る」と予想した。そして今季でマ軍との契約最終年となるイチローの今後について注目発言。それは…。
昨季、2001年から続けてきた「連続シーズン200安打」の大記録が11年目でついに途切れたことにより、イチロー周辺には「衰え」を指摘する声が多い。
春季キャンプでは打撃フォームを「すり足」に改造してみたり、元に戻したりと試行錯誤の状態が続いている。
これも自身に忍び寄る〝衰え〟に対応するための策なのか? だが、オリックス時代にイチローを育てた河村氏の見立ては違った。
「私の見る限り衰えはまったくありませんよ。打撃フォームをいろいろ変えているのは、毎年のようにやってきたこと。実際に振り子打法をやめたのも、マイナーチェンジの一種でしたから。昨季もボールをとらえるタイミングはまったく変わっていない。自身の衰えを感じたとしたら、まずバットの重さを軽くするでしょう。それに昨季は40盗塁。成績が悪いから〝意地でも走ってやる〟というつもりだったみたいだけど、あれだけ走れるのなら問題ない。『50歳までは現役でできる』という私の持論は変わってませんよ」
では打率2割7分2厘、184安打とメジャー11年目で最低の成績に終わった昨季をどう見ているのか。
「もともと苦手だった内角に厳しいボールが増えたし、三遊間を閉めてショートが前に守るシフトも目立ち、内野安打が減った。イチローに問題があるというより、外的要因の方が大きかったんじゃないか。10年以上やっていればこんなシーズンもあるでしょう。ただ、これが2年続いたら本当に『老いた』ということになる。」
実際、マ軍・ウェッジ監督はそんなイチローを「3番」に起用するという。河村氏もこの案には大賛成だ。
「オリックス時代も私はイチローに『3年で3番を打て』と言い続けていました(一軍定着3年目のシーズン途中から3番)が、やっぱり彼に一番向いているのは3番です。打線全体で考えてもチームで一番確率の高い打者は、走者を置いた場面で打席に立たせたい。本塁打も狙って打てる場面が増えるでしょうし、20本は打てる。今年は打点にこだわるスタイルのイチローが見られると思いますよ」
イチローと本塁打といえば、打撃練習で面白いように柵越えを連発できるバットコントロールが注目され、オールスターでの本塁打競争に出場を打診されながら「自分が出たらほかの選手に失礼」と、断ったという話が有名だ。
「あの打撃練習を見れば、誰だって本塁打競争に出したいって思いますよ。でも、今年は3番。球宴前までにそれなりの本塁打数を打っていれば胸を張って出るんじゃないか。連続200安打が途切れたことで、今年はヒットにこだわらなくてもいいわけだし、そういう意味でも今年は『ニューイチロー』を見られると思って楽しみにしているんです」
最後に河村氏はこんな注文も。ズバリ、日本球界復帰についてだ。
「今年が契約最終年。彼の性格からしたら『老いた』と言われている状況で日本に帰って来たくはないでしょうね。実は彼には『日本に戻って来いよ』という話を何度もしているんです。おそらくいい状態の時に帰って来て、日本のファンに恩返しをしてくれると思います」
今季は〝本塁打アーチスト〟としての新たな姿を全米のファンに見せつけ、オフに日本に凱旋帰国——。イチローの頭にはそんなシナリオがあるのか。
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