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京都橘の入試「科目別対策講座」 |
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化学
一般入試化学について 2009年度一般入試における化学は,新課程化学Iによる入試の4年目でした。今年度の入試問題も前年度までと同じく教科書の内容に沿った良い問題でした。ただ、そうなると比較的高得点の勝負になるかな、という気もしました。医療系は相変わらず人気が高いので、受験者のレベルもそれ相応に高いのが実情です。国家資格が取れる学部の人気はやはり高いものがあります。問題が易しいからといって、入試が易しくなることとは関係がありません。特に京都橘大学看護学部の評価は高くなりつつあるようです。 具体的な出題内容は化学Iの全てといって良いでしょう。全範囲から偏り無く出題されています。もちろん各日程で内容は異なりますが、全日程を合わせればかなりのカバー率だと思います。したがって、2009年度入試の出題分野から来年度入試において出そうな分野を予想するのはあまり賢明とは思えません。全範囲の勉強をすべきです。 しかし、出題の仕方、解答のさせ方には特徴があって、それは論述式の出題が無く、化学反応式や計算の途中の式などのやや複雑な記述をさせられることも無かったという点です。もちろん化学式や化合物名、計算結果の数値などは記述させられますが、あとはすべて記号の選択です。内容は基礎的なものばかりなので、この解答のさせ方からも高得点が必要であることを予感させます。 では、われわれはどういった対策を立てればよいのでしょうか。これに対する解答は教科書と図解資料集(化学図録といったもの)と教科書傍用問題集(たとえばトライアル化学Iなど)です。この3つをしっかりやりこめば十分です。それ以外にハイレベルな問題集などをやる必要はありません。受験用に特化した、たとえば国公立の二次試験対策の問題集をやるよりはもっと基本的な教科書傍用問題集やセンター試験対策用の問題集をスミからスミまで徹底的にやるべきだということです。問題集を解く際に教科書と図解資料集は必ず参照して基本的知識に穴が無いようにしておかねばなりません。難しい問題で6割の得点を目指す勉強でなく、比較的易しい問題で9割の得点を目指す勉強をしなくてはなりません。こういった勉強は入学後の役にも立ちます。入学後、化学は絶対に必要です。 もちろん、暗記だけでなく、計算問題にも習熟しておく必要があります。ただ、これも難しいのは要らないと思います。むしろ、教科書傍用レベルの問題集を複数こなしておくべきでしょう。 少し、問題が易しいと書きすぎたかもしれませんが、誤解の無いように。問題の難易度と入試の難易度に直接の関係はありません。問題がやや易しいために合格に必要な点数はやや高そうです。対策を怠ってはなりません。 入試で化学を選択する諸君ですから、それなりに腕に覚えはあるはずです。ぜひ頑張って入試を突破してください。満点も十分可能と思われます。 入試の対策としてはセンター試験対策と同じなのでセンター試験利用入試を併用すれば合格の確率は上がりそうです。一考の価値はあると思います。 以上、関西文理学院化学科講師、小網健市でした。
2009年度京都橘大学一般入試前期A日程解説
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