三笠宮さま:心機能低下 集中治療室で昇圧剤の投与
毎日新聞 2012年07月07日 23時30分(最終更新 07月08日 01時31分)
東京都中央区の聖路加国際病院に入院している三笠宮さま(96)について、宮内庁は8日未明、「僧帽弁閉鎖不全による心機能低下が進行し、血圧の低下もみられる」と発表した。以前から症状があったが、7日夕方から悪化し、うっ血性心不全の症状も出ているという。集中治療室で昇圧剤の投与や酸素吸入などの治療を受けている。呼びかけには、応じたり、応じなかったりの状態という。
三笠宮さまは、6月6日に長男寛仁(ともひと)親王殿下が亡くなられた後、一連の葬儀に出席するなどしていたが、疲労が蓄積しているとして同15日から入院。当初1週間程度で退院と見込まれていたが、微熱など風邪の症状があり入院が長引いていた。
名川弘一皇室医務主管と福井次矢・同病院院長らが8日午前0時から宮内庁で記者会見して症状などを説明した。福井院長らによると、三笠宮さまは、心臓の左心房と左心室の間にある僧帽弁が完全には閉じない状態になり、血液が逆流。大動脈に血液が十分流れず、全身状態が悪化する「うっ血性心不全」の症状が出ているという。