こんばんわコミックスタッフツカモトです。
今晩は好評、現代人が読むべき漫画シリーズ第3弾
「寄席芸人伝」をご紹介いたします。

こちらの作品は寄席の高座に上がりる芸人たちの悲喜こもごもを描いた人情漫画です。
つまり落語の漫画です。落語といってもTVでやってる笑点のようなものではございません、噺家が高座に一人で上がりたっぷり聞かせる古典落語の世界です。
基本的にはまだ遊郭も、人情も残っている時代の話です。彼らは時に権力に立ち向かい、時に自分の芸のためにすべてを投げうち、また何かを守るために芸を投げうちます。描かれている人情も助け合いなどという分かりやすいものから、本人の為とつらく当たったりと現代人にはとうてい真似できない、本当に相手を思いやっていればこそという優しさもあります。アルバイトをアルベェト、カレーをライスカレーなっておつな表現も飛びててくる漫画です。
中でも遊郭に通ってばかりでろくに稽古もしなかった噺家が時代がすすみ遊郭がなくなり殻からしか遊郭の知識を得られなくなって重宝される話の下げの「明治は遠くなりにけり」という台詞にはなんともいえない哀愁があり、平成しか記憶にないような自分がまるで明治を追体験したような、時代は変わったなぁという気持ちになります。
- 2011/12/24(土) 21:00:00|
- 少年コミック
-
-