4・24阪神教育闘争64周年記念集会

≪危機に立つ民族教育権≫
民族教育基金が問いかけるもの
講演 高 龍 秀(コウ・ヨンス) 甲南大学経済学部教授

プロフィール  1960年 大阪市生まれ

   1984年 大阪府立大学卒業

   1991年 大阪市立大学大学院 後期博士課程修了

   1991年より 甲南大学講師を経て 2000年より甲南大学教授

   2001年から1年間、ハワイ大学客員研究員

   2007年 在日大学教員6人が呼びかけ人となり「民族教育基金」を設立

   2011年 国際高麗学会日本支部代表

主な論文・著書

「企業の社会的責任(CSR)と人権」 『大阪府立大学経済研究』題50巻第1号(2004年12月)

『韓国の企業・金融改革』東洋経済新報社(2009年)

  

賛助金贈呈の様子 ―民族教育基金ニュースより―

日時 2012年421(土) 18:30より
受付18:00~
 場所 東成区民センター小ホール TEL.06-6792-0717
地下鉄千日前線・今里筋線『今里』駅番出口から西へ(徒歩約3分)
参加費 500円(資料代)

東成区民センター
趣 旨 文

 民族教育ネットワークは1998年に開催された「四・二四阪神教育闘争50周年記念集会」を機に広範な有志によって結成され、「共生社会は民族教育の保障から」という理念の実現のために尽力してきました。

 在日韓国・朝鮮人の民族教育は「四・二四」以後、幾多の困難を乗り越えながら一歩一歩前進してきました。しかるに近年、民族教育そのものを否定するような排外主義の逆風が吹き荒れています。

 2010年から開始された高校無償化制度では、朝鮮高級学校のみを排除しようとする動きが顕在化し、いまだに「継続審議」状態が続いています。

 また地方自治体の中には、従来支給されてきた補助金をカットする府県が現れ、大阪府も朝鮮初中級学校9校への補助金を1校分に減額することを決定しました。

 民族教育権を巡る厳しい状況が続く中で企画された今回のセミナーでは、高龍秀甲南大学教授をお招きし、民族教育基金の取り組みについて講演していただきます。

 民族教育基金は、高龍秀教授をはじめとする6人の在日韓国・朝鮮人大学教員の呼びかけにより、2007年7月に発足されました。

 同基金は、「関西のすべての民族学校(朝鮮学校、建国、金剛、京都国際など)と民族学級に財政面で支援し、相互の交流を促進する」という趣旨のもとに、幅広い会員から基金を募り、民族教育に対する支援活動を行ってきました。

 また、様々な民族団体や地域同胞コミュニティとの連携を深め、相互援助ネットワークの拡大のためにも大きく貢献しています。

 民族教育の灯を継承発展させていく同基金の試みは、国籍や民族の違いを超えた共感の輪を広げています。

 ぜひ多数の方々がご参加くださいますようお誘い申し上げます。                 

2012年4月 民族教育ネットワーク

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