沖縄に配備予定のアメリカ軍機「オスプレイ」について、2年前の事故で調査を担当した元アメリカ軍のパイロットが、ANNのインタビューに対して、重要な事故原因はエンジンの出力不足だったことを明らかにしました。
ドン・ハーベル元空軍准将:「(墜落跡を調べた結果)パイロットのミスだとは、私にはどうしても思えなかった。エンジンの出力不足が重大な事故原因だった。軍はあくまでパイロットの操縦ミスだと主張した。(エンジンの出力不足を)強調するのを嫌がった」
ハーベル元空軍准将は、一昨年4月にアフガニスタンで起きたオスプレイの事故の調査責任者でした。半年間の調査の末、人為的なミスはあったものの、エンジンの出力が足りずに失速し、墜落したという報告書をまとめました。ところが、空軍の上層部から再調査を求められ、ハーベル氏は改めて、このエンジンの問題を指摘しました。しかし、空軍は「出力不足が決定的な要因だという証拠はない」という見解を最終的に報告書につけ加えました。