頑固親爺の徒然手記(難問解決への道標)

現役を引退した頑固親爺が、法治国家において法で解決できない問題が山積している現代社会に本音で迫り、問題解決策を模索していくブログ。難問を抱え込まないで相談にも応じます。

マスコミの体質から記事をどう読むか・・ 、東京電力原子力事故調査報告書の公表から


 6月20日、東京電力は福島原子力事故調査報告書を公表した。
この文書を熟読した人がどれだけいるかは不明であるが、少なくともマスコミ関係者、特に、東日本大震災をスクープしている担当記者は、熟読しているものと信じたい。
 ところが、被災地の新聞「河北新報」は、この調査報告書に対して、サブタイトルに「自己弁護に被災者憤り」として記事を掲載している。
 こうしたタイトルが付けられると、公表された文書(事故調査報告書)を読んでいない者は、直感的、短絡的に新聞のサブタイトルを信じ込み、東京電力に「悪者」(表現は不適切かもしれないが)のレッテルを貼り付ける。
 決して東京電力を擁護しようとしするものでないが、報告書によると、社内の600人から聞き取り調査するなど、事故発生の当事社として最善の努力をしたと思われる。
 そして、事故の主な原因を、「想定を超える津波に襲われたことによって、タービン建屋内に津波が遡上して冠水し、ほぼ全ての電動設備が使用できない状態となり、炉心の残留熱を冷却できなくなったためで、事前における津波の想定が不十分であった。」とする内容である。
 また、津波への備えは昭和35年チリ地震津波による潮位を設計条件に、国の審査においても安全性は十分確保し得るものと認めら、これによって原子炉設置許可を取得しているし、現在もこれは変更されていないとしている。
 また、平成14年2月に土木学会が刊行した「原子力発電所の津波評価技術」が原子力発電の標準的な津波評価方法として定着し、これに基づいて津波評価を行い必要な対策を実施して、平成14年3月、国に報告し確認を受けたとしている。
 このことは事実であるし、東京電力だけでなく、国や土木学会など、すべての関係者(異論を唱えた学者や研究者がいたかもしれないが・・・)が、今回の津波を想定しなかったのである。
 例えばの話であるが、それなら20メートル位の防波堤などを作っておけばよかったのにと考える人もいるかもしれないが、こうした建築物を作るには、コストの問題とその必要性が議論される。
 結果論として、そのようなことが言えても、今回の津波の想定をしなかったのであるから、どこかの学者が「想定外を想定しなければならない。」などと無責任な本を発刊しているが、想定して初めて対策が講じられるのであって、本の著者がいうようなことは出来ない。(ただし、著者が何を訴えんとしているかは理解している。)

 そういった意味では、一企業だけでなく、国、つまり政府関係者、学者、評論家、研究者など、言い換えれば国民すべての責任であって、事故が発生してから、これを人災などと声高に言って東京電力を非難することはないのでなかろうか。
 報告書では、津波の遡上により冠水し、1~4号機(原子力発電装置)側のエリアで浸水深が5.5メートルに及んだから浸水したとされているから、この高さ以上の防波堤若しくは防波壁さらにはそれに代わる浸水予防装置があれば今回の事故は防ぐことができたということである。
 一方、事故発生後の対応であるが、誰もが経験しなかったことが現実に発生し、東京電力や総理大臣をはじめ関係大臣等関係者がこの対応に必死になってあたり、当時の状況下で最善と考えられる対策を講じたのであるから、これも批判することは簡単であるが、むしろ、「よく頑張った。」と褒めるまでの必要はないまでも労いの言葉をかけてやるべきでないかと考える。
 クライシスマネージメント(危機管理)能力が万全というような超能力をもった人間は、この世に存在しないのである。
 さて、話は飛躍したが、一新聞の見出しであるが、記者が個人的に抱いた感想を被災者になすりつけるような記事は掲載しないほうがよい。
 東京電力の内部報告書は、これまでに判明している事実に基づき、調査結果が正確に記載されていて、自己弁度ではないという感想をもった。
 客観的に読めば誰でも同じことを思うのであって、頭から、東京電力を批判しようとする主観をもって記事が校正されて公正さを損なうことは、マスコミ関係者としてあってはならないことである。
 ただ、この報告書をすべて良いと評価しているのではない。
 報告書の目的を「これまで明らかになった事実や解析結果等に基づき原因を究明し、これを今後の原子力発電の安全性向上に寄与するために必要な対策を提案する。」としているのであるから、この文末の「対策提案」が十分でないように思う。(これは、あくまで個人的主観である。)

 今回の記事に限らず、マスコミ体質は、新聞以外にもテレビでよく散見される。
 街角で多くの人からコメントを求める内容が放映されるが、番組制作者の意図するコメントをした映像のみが映し出され、その反対意見は必ずあるはずなのに、放映されない、つまり抹消されるのだから、マスコミは怖い。
 多くの国民、読者は、マスコミの体質をよく知っておく必要があることを重ねて言いたい。
 しかも、マスコミのイデオロギーが色濃く反映されることも・・・・・
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コメント

6/21のブログが渋いっすねー

  • 2012/07/06(金) 22:22:11 |
  • URL |
  • #-
  • [編集]

偉そうにしてんなよ
クソジジイ
人間のクズだな

  • 2012/07/06(金) 23:07:08 |
  • URL |
  • #-
  • [編集]

マスコミさんはお前の出自がチョンだから絶賛援護中ですよぉ~
税金ドロボウ!

  • 2012/07/06(金) 23:38:19 |
  • URL |
  • 名無しさん@ニュース2ちゃん #-
  • [編集]

あなたはマスゴミの批判が出来るほどの人なの?ずいぶん偉そうだね

  • 2012/07/07(土) 02:23:59 |
  • URL |
  • 死骸を口いっぱいに頬張ってね #-
  • [編集]

アホな自己満文章、見るに耐えん。
頑固親爺だと 笑

  • 2012/07/07(土) 02:35:37 |
  • URL |
  • #-
  • [編集]

東電とずぶずぶだな。じじい。

  • 2012/07/07(土) 06:17:04 |
  • URL |
  • #s2B/u7fE
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甲賀の"ういたかひょうたん狸"
  • Author: 甲賀の"ういたかひょうたん狸"
  • 1948年1月生れ
    長年、公務員として奉職し定年退職
    コンサルタント会社オフィース”K”代表
    地方公共団体、道路管理、警備業等の顧問、セキュリティーアドバイザー、相談役経験
    社員教育、公判対策、各種問題解決、対外交渉、リスク管理、コンプライアンス等幅広く担当
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