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【サッカー】

安藤 キッカーに名乗り

2012年7月7日 紙面から

試合形式の練習でフリーキックを蹴る安藤

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 ロンドン五輪で初の金メダルを狙うなでしこジャパンは6日、東京都内で行われていた海外組の合宿を打ち上げた。MF宮間あや(27)=岡山湯郷=が出場停止などの不測の事態に備え、佐々木則夫監督(54)はこの日のFK練習で、FW安藤梢(29)=デュイスブルク=とFW大儀見優季(24)=ポツダム=の2人をキッカーに指名。筑波大の後輩、J1名古屋のMF藤本淳吾(28)が“師匠”だという安藤は約20メートルのFKを直接決め、五輪でのキッカーに名乗りを上げた。

 歓声がドッと上がった。計50分間の実戦形式の練習の合間、FK練習が始まった。その1本目。安藤が20メートルの距離のFKをゴール右上に決めた。「あのくらいの距離なら、レッズ・レディースで蹴っていた。代表でも大橋(前)監督のときに決めたことがある。チャンスがあれば(五輪でも)狙いたい」。参考にしているというのは大学の後輩、名古屋・藤本。「壁のどの辺を狙うと、すぐ落ちるとか。だいぶ前ですけど…」と笑った。

 なでしこのキッカーといえば宮間。ケガや出場停止などは十分に考えられ、宮間が相手国に丸裸にされていてもおかしくはない。

 この日は大儀見も30メートルのキッカーを務めた。ゴールこそ決まらなかったものの、無回転シュートを披露した。佐々木監督も「安藤は以前やっていたし、宮間がいないこともある。永里(大儀見)は遠めで、びっくりシュートがあるかもしれない。オプションとして持っているものを生かしたい」とマジモードだ。

 この日で海外組合宿を打ち上げ、9日に再集合。11日には壮行試合のオーストラリア(豪州)戦が控える。

 佐々木監督は「この4日間で、徐々に上がってきた。豪州戦は五輪初戦のカナダ戦のつもりで、どんなぐだぐだの試合でも失敗を恐れず、やってほしい。選手たちには『絶対に勝て』とプレッシャーをかけたい。負けたら、(その後の)練習をすべて午前、午後にしようかな」と冗談めかしながら、必勝を誓う。不測の事態に備え、仕上がりも上々。五輪の頂点へ、なでしこジャパンは順調な飛行を続けている。 (関陽一郎)

 

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