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【グラニュース】


楢崎、柏戦で先発出場濃厚

2012年7月7日 紙面から

 名古屋グランパスの元日本代表GK楢崎正剛(36)が7日の柏戦に先発出場することが6日、濃厚となった。愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターでの最終調整で入念に動きをチェック、遠征メンバーに入った。出場すれば、6月28日に受けた左膝半月板の手術からわずか9日間での公式戦復帰。強い決意でピッチに戻ってきた守護神が、昨季王者との国立決戦で仁王立ちする。

 手術からわずか9日、グランパスの絶対的守護神が帰ってくる。「本当に1試合欠場だけで戻って来られるとは。現代医学の進歩にビックリしています」。2つの小さな丸い手術痕がある左膝を見せながら、楢崎は穏やかに笑った。この日は戦術練習で主力組のゴールを守り、両足のキックの感覚を確かめた。万全ではない。が、プレーできるならば居場所はゴールマウスしかない。守護神は静かな闘志をみなぎらせた。

 楢崎は6月19日の練習中に左膝半月板を負傷。23日の磐田戦に出場した後、膝が外れるような感覚がひどくなった。当初は7月14日の仙台戦までプレーを続け、2週間の中断中に手術を受けることも検討したが、「そこまで持たないな」と判断。27日のG大阪戦は痛み止めの注射を打って強行出場したが、翌28日に豊田市内の病院で内視鏡手術を受けた。

 傷害名は、左膝外側半月板断裂。負担の少ない内視鏡手術での部分切除とはいえ、全治約1週間というクラブの発表には、関係者からも驚きの声が上がっていた。それでも「膝をチェックして、いろいろと他のところもあった。(損傷した半月板を)縫う選択肢もあったが、復帰が遅くなる」と、最低限の処置にとどめたことで、9日間での復帰が実現した。

 完治よりもこだわった最短での復帰。すべては優勝戦線に生き残るためだ。柏、仙台という強豪との連戦を落とせば、一気に脱落しかねない。左足はまだ全力でキックできないが、「試合になれば大丈夫。アドレナリンが出るから」と言い切った。18年間のプロ生活で幾多のケガを乗り越えてきた楢崎。その経験を、聖地・国立のピッチで結実させる。

 (宮崎厚志)

◆ダニルソンも先発復帰が有力

 MFダニルソンも柏戦で先発復帰することが有力となった。5月19日の仙台戦で右膝靱帯を損傷。ここ2試合は途中出場が続いていたが、この日の戦術練習で主力組のボランチに入った。ただ本人は「正直まだ違和感もあるし、怖さもある」と不安を吐露。ストイコビッチ監督も「プレッシャーもないハーフピッチの練習でやらせただけだ」と起用を明言せず、引き続き田口が先発する可能性もある。

 

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